Genequest（ジーンクエスト）

更新日：2021年05月28日

https://genequest.jp/ より

ジーンクエスト社は、2014年1月に、日本初の個人向け大規模遺伝子解析だいきぼいでんしかいせきサービスの提供を開始しました。薬局との連携サービスも行っており、遺伝子解析遺伝子解析の結果の一部を活用し、薬剤師による服薬指導ふくやくしどうなどに役立てることができます。

内気な東大リケジョが跳いどんだ　遺伝子解析いでんしかいせきの開拓者に（日本経済新聞）

Genequest（ジーンクエスト）の特徴

DNA解析ﾃﾞｨｰｴﾇｴｰかいせきは、米国病理学会べいこくびょうりがっかいの認証を受けた、信頼性の高い国内拠点で実施
日本人に関係の深い遺伝子情報などを選び、ジーンクエストGenequest社が独自に開発したDNAチップを解析に使用
一度検査を受ければ、検査結果はその後も最新情報がアップデートされ続ける
検査項目数は現在300以上にのぼり、新しい情報も月十数項目のペースで追加され続けている
目的に合わせたミニマムパッケージ「LITE」ライトも用意

検査の質を重視したい、という人におすすめ。目的に応じたミニマムパッケージも用意。

このページの目次

検査結果の信頼性について
検査実施後のケアについて
商品ラインナップ
会社概要

検査結果の信頼性について

DNA解析の信頼性（分析の質の担保、分析的妥当性）

DNAの解析は、日本国内の拠点で行っており、こちらもDeNAライフサイエンス社同様、イルミナ社のCSPro（Certified Service Provider）認証を受けています。

また、経済産業省の「遺伝子検査ビジネスに関する調査報告書」の中で認証取得を目指すべきとしている、米国臨床病理医協会（CAP：College of American Pathologists）の認証（臨床検査における世界最大規模の国際的な精度管理プログラム）も取得しています。

ジーンクエストALLの検査キット

リスク判定の信頼性（科学的根拠、臨床的妥当性）

日本人に関係の深い遺伝子情報などを選び、ジーンクエスト社が独自に開発したDNAチップを用いて、約5,000種類の遺伝子を調べます。

リスク判定の信頼性は、研究の規模（被験者の数及び複数の論文での報告があるか）、日本人、東アジア人を対象にした研究があるかどうかで分類し、マイページ上で根拠論文を確認できます。
日本人に合ったリスク判定をするために、検査する遺伝子を厳選しているようですが、もともと日本人を対象とした論文は欧米人と比べると少ないため、リスク判定の根拠論文全てが日本人あるいはアジア人を対象としたものというわけではないようです。
なお、検査結果は、新しい情報が加わればアップデートされ、マイページ上でいつでも確認できます。

検査項目については、現時点では、信頼性の高いものから低いものまであるようですが、日本パーソナルゲノム医療学会は、ジーンクエスト社の検査について、「日本国内で受けられる遺伝子検査の中では信頼性及び品質が最も高いと考える。」と評しています。（日本パーソナルゲノム医療学会が推奨する遺伝子検査会社）

情報保護の信頼性

郵送された試料（唾液）は、同封された個人情報（名前、住所など）を削除し、匿名化した上で、分析研究機関に送られます。そのため、分析研究機関では、個人の特定ができません。また、分析研究機関もサービス利用者の遺伝情報を一時的に保管しますが、一定期間経過後に破棄します。また、ジーンクエスト社内では、データは「ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針(平成25年2月8日全部改正)」にもとづき保管されます。

なお、分析で得られた情報は、ジーンクエスト社の研究及び他の機関との共同研究等の目的で、個人が特定できない状態にしたうえで、共同研究先等に提供することがあります。

倫理審査委員会等の設置状況

大学教授や弁護士を委員とした「倫理審査委員会」を設置し、研究や遺伝情報の取扱い、倫理的側面について、公正かつ中立的に適否を議論・審査しています。

検査実施後のケアについて

検査結果の確認方法

【Webで確認】
サイトのマイページで検査結果、疾患発症の統計的可能性、予防アドバイスが確認可能です。

また、閲覧期間に制限は無く、ジーンクエストの会員である限り確認可能です。

検査結果ページのサンプル　https://genequest.jp/ より

検査結果の更新性

【あり】
検査結果について、検査技術の向上、研究の発展等によって新たな情報が加われば、検査結果は更新されます。

検査結果に基づくアドバイス

【あり】
生活改善アドバイスは、検査結果とともに、サイトのマイページ上で、確認できます。ただし、生活改善のためのサービスとしては、DeNAライフサイエンス社のほうが充実していそうです。

その他、サイト上に専門家への相談フォームを設けています。